2016-10-17

10月23日は高根沢町・宝積寺駅東口がおもしろい！

今週末10月23日(日)は高根沢町宝積寺駅東口エリアで
「駅の前のマーケット」や「Takanezawa Rockside Market」が開催されます。
主催者の皆様による告知活動も活発でとても盛り上がりそうな予感がしています。

駅の前のコーヒースタンドに参加します

悟理道珈琲は「駅の前のマーケット」のポップアップ企画として開催される
「駅の前のコーヒースタンド」というイベントに参加させていただきます。
このイベントは『チバコーヒー』さん、『あおぞら珈琲』さん、『かめとかめ』さん、
それに悟理道珈琲を加えた宇都宮市内を拠点とする4つのロースターさんが、
それぞれ「エチオピア豆」という共通テーマのもと焙煎した豆を持ち寄り、
お客様に飲み比べしていただこうというイベントです。
僕の知る限り、こういう飲み比べのイベントが県内で開催されるのは初めてではないかと。

一言で「エチオピア」と言っても、産地のエリアや樹種、水洗処理の方法、
そしてもちろん焙煎によってその味は大きく異なってきます。
4つのお店がそれぞれ異なるコンセプトで豆と焙煎度合いを選択し、
その味の違いを感じてもらうことで、
コーヒーの世界の奥深さの一端を感じていただこうというイベントです。

エチオピア・イルガチョフG-1ナチュラル・コンガをお持ちします

で、今回悟理道珈琲がお持ちするエチオピアは
『エチオピア・イルガチョフG-1ナチュラル・コンガ』のニュークロップになります。

最近までコチャレ地区のアリーシャという豆を使っていたのですが、
せっかくのイベントなのでニュークロップ、そしてナチュラルの豆を使ってみようと思い、
今年入荷したてのコンガ農協の生豆を仕入れてみました。

そしたらこれがなんとも難しい豆で（苦笑）。

最初はウチらしく深煎りにして濃厚なコクと甘み、香りのよさを感じてもらおうという
コンセプトでフレンチローストにテスト焙煎してみたのですが、
苦味ばかりで他の風味をほとんど感じることができず。
生豆の状態ではエチオピアのナチュラルらしい強い香りを発していたので、
深煎りでも問題ないかなと思ったのですが、だいぶ繊細な豆だったようです。

その後、中深煎りレベルでシティローストからフルシティローストあたりを探って、
最終的にはこの豆の持つ本来の風味をギリギリ残すことができた
シティローストを採用することにしました。
恐ろしいことにこの焙煎度合いからほんの15秒程焙煎時間を延ばすだけで
いきなり風味の大半が飛んでしまいます。

今までエチオピアの焙煎でこういう極端な味の変化をしていく豆を
経験したことがなかったので結構な不安に駆られたのですが、
先週顔を出した焙煎の師匠もたまたま最近この豆を仕入れていたそうで、
「あの豆、深煎りにすると突然味がなくなるんだよねぇ」と言っていたので、
そういう豆もあるんだなーということで自分の中では納得しました。
（そして師匠と同じことを感じることができていて嬉しかったりもしました。）

というわけで試行錯誤と大量の試し焼きの末にたどり着いた
『エチオピア・イルガチョフG-1ナチュラル・コンガ』中深煎り（シティロースト）を
当日はぜひお試しいただければ幸いです。

一応簡単に味の説明をしておきますが、この辺の感じ方は人それぞれなので、
あんまり先入観を持たずに自分の舌で楽しんでいただければ幸いです。

『エチオピア・イルガチョフG-1ナチュラル・コンガ』　中深煎り（シティロースト）

焙煎度合：★★★☆☆
苦み：★★★☆☆
酸味：★☆☆☆☆
甘味：★★★☆☆

●深めの焙煎にすることでエチオピアの持つ酸味感はごく微かに感じられる程度に抑え、様々なフルーツの混ざりあったような複雑な味わいと、口の中に長く残る爽やか且つちょっとビターな甘みの後味を引き出しました。中深煎りにしたことで香りも華やかな印象はありませんが、ジャスミンティーのような爽やかな香りを感じられます。口当たりもマイルドで飲みやすいコーヒーです。

飲み比べはエチオピアのみの提供となりますが、
通常販売用でコスタリカもお持ちしようかなと思っています。
基本、皆さん飲み比べだけでお腹いっぱいになっちゃうと思うので
量はそんなに用意していきませんが。

あとは当日の状況を見ながらなのですが、
試し焼きしたエチオピア（フルシティロースト）も、
もったいないので場合によっては活用しようかなと思っています。
豆・粉の販売についてはエチオピアのみの予定です。
こちらにも試し焼きした分を活用して「ご家庭用飲み比べセット」にできないかなー
とか考えています。（※要するに余らせるのがもったいないので。）

飲み比べイベントって自分の勉強にもなりますね

最近は焙煎しなれた豆を扱うことが多かったので、
一つの豆にここまで真剣に向き合ったのはずいぶん久しぶりのような気がします。
そういう意味でも自分にとってはこういうイベントの存在は非常にありがたいです。
当日は相変わらずの一人オペレーションなので、
お待たせしてしまったりすることもあるかと思いますが、
ゆるい感じで温かく見守っていただければ幸いです。

もちろん飲み比べ以外にもいろんな素敵なお店がたくさん出店されるので、
ぜひ皆様お誘いあわせの上、週末は高根沢・宝積寺駅までお越しください！

駅の前のマーケット