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2016-11-13

駅前商店街っていいよね。福田荒物店のご紹介(鹿沼市)

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昨日は東武新鹿沼駅前商店街で開催された「100円商店街」に出店していました。
悟理道珈琲は「福田荒物店」さんの店先をお借りしていたのですが、
荒物とコーヒーの邂逅、意外と好評でした。

地元の商店街のイベントなので、
お客様の年齢層は高めと踏んでいたのですが、まさに予想通り。
休憩スペースを設置したこともあり、ちょっとした地元の憩いの場が誕生!
これまであまり経験がなかった雰囲気のイベントで楽しく過ごすことができました。

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商店街とスモールタウン構想の関係

店舗物件を探していても思うのですが、
栃木県は「商店街」というものがあまりありません。
昔はあったのですが、どこも廃れてしまったというのが正しい表現かもしれません。

東武新鹿沼駅前商店街も今日のようなイベントで人の流れを生み出そうと
皆さん頑張っておられるのですが、
なかなか現実は厳しそうだなーというのも感じざるを得ませんでした。

栃木に商店街が少なくなってしまった理由は「郊外型大規模店舗の増加」や
「モータリゼーションの発達」、「住宅地の郊外化」、「跡継ぎの不在」とか
挙げればキリがないのですが、なんだかとても寂しいものです。

僕は学生時代に都内に住んでいたこともあり「駅前の商店街」の雰囲気がとても好きです。
デパートのような大きなお店や個人商店が多様に混在する活気ある駅前商店街は、
毎日の暮らしに間違いなく彩りを与えてくれます。

栃木では「郊外化」が行きつくところまで行ってしまった感があるのですが、
これから高齢化が進んで、なかなか遠くに出かけるのが難しいってなったときに
なんだかとてもつまらないような気がしています。

インターネットが発達して必要なものは簡単に自宅まで届くかもしれませんが、
それでただ生活するだけの毎日はきっと味気ない。

そういう意味では身近な商店街の存在というのは人として
豊かな感情を持って暮らしていくのに欠かせないものだと思います。

何が言いたいのかというと、これからは「郊外の一極集中の便利さ」から
「地域ごとのちょっとした便利さや温かさ」にちょっとずつ社会が戻っていくのではないかと。
つまり近い将来、商店街はかならず復権するはず。

東京はあれだけ先進的な街ですが、
実際に暮らしてみると地域のお店の存在がものすごくありがたい街でもあります。
イメージ以上に個人商店が多く、活気のある商店街もたくさんあります。

地方都市のスモールシティー化というのも最近ではよく耳にしますが、
その成功のヒントは意外と都心部に転がっているのかもしれません。

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荒物は素敵な日用雑貨でもあります

話は戻りまして、今回軒先をお借りした「福田荒物店」さんも
そんな駅前商店街に古くから荒物店を構え、いまは若き2代目が切り盛りするお店です。

以前は農家向けの竹製品など、業務用の商品がほとんどだったのですが、
最近は2代目の感覚を取り入れておしゃれな雑貨なども取り扱っています。

時代を超えて愛される日用品で有名な「松野屋」さんの商品も
取り扱いを始めたりと、時代に合わせた荒物店の姿を模索中です。

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2代目はもともと自分と同じインテリア販売の会社で働いていた先輩なので、
その辺のセンスは折り紙付き。

お店の外観は思いっきり昔ながらの荒物店なので、
ちょっと入りにくさはあるかもしれませんが、
鹿沼方面へお越しの際はぜひ一度足を運んでみてください。
雑貨好きの方には特にオススメです。

福田荒物店

 

<おまけ>
今回の100円商店街、福田荒物店さんで自分がゲットしたのはこちら

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東洋ガラスのガラス製灰皿。もちろん100円。

いまどきサスペンスドラマの中で後頭部を殴打する凶器としてくらいしか見かけない
重厚で美しいカットの灰皿です。

僕は煙草を吸いませんので、ディスプレー用のインテリア雑貨として購入しました。
挽いたコーヒー豆を入れておいてもいいかもしれませんね。

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