toggle
2017-01-13

2017年の初焙煎

20170113_980

2017年の初釜はコスタリカマンデリンでした。
どちらも最近入荷したばかりの新豆。
新しい年の最初の焙煎にはちょうどふさわしかったのかなぁと思います。

マンデリンの方はリントン・ラスナという
スマトラ島トバ湖南部のリントン地区で生産された豆になります。
マンデリンの中でも極深煎りにした時のビターチョコ感や甘みが強い印象です。

マンデリンは年々生豆の値段が上がっちゃって困っているのですが、
こればかりは他に代えがきく豆がないのでしょうがないですね。
その代わりに、というわけでもないのでしょうが
昔に比べればマンデリンの生豆のクオリティーは

格段に上がってきているような気がします。
マンデリンの精製で採用されることが多い「スマトラ式」は
個性的な味が生まれるのと引き換えに、
どうしてもカビや欠点豆が発生しやすい精製方法なので、
昔は生豆時のピッキングに苦労したのですが、
最近ではウォッシュドやパルプドナチュラルを取り入れるところも多く、
欠点豆の個数が大きく減って歩留まりが大幅に良くなりました。

ただし、マンデリンに限らずコーヒー豆の農作物としてのクオリティーは
全体的に上がってきていて、それはそれで非常にいいことではあるのですが、
一方で産地ごとの生産方法の均一化が進み、
個性的な味の豆も減ってきているような気がするのはちょっと悲しい気もします。
数年前まではたま~に「なんだこれ!!?」っていう豆に出会えていたのですが、
最近ではそういうことは滅多になくなりました。

なにはともあれ、今年も去年以上にいろんな味のコーヒーに出会って、
それを皆様にお届けできたらいいな、と思っています。

Pocket

関連記事