ご案内が遅くなりましたが悟理道珈琲工房と同じ旧・阿部清商店敷地内にある蔵(通称・五番蔵)にアパレルショップ兼シルクスクリーン作業所兼デザイン事務所『BPLJ』がオープンしました!
店舗は今年築101年を迎えたその昔は畳表やい草などが置かれていた蔵を店主のリョウくんが中心となりたくさんの方の協力を得ながらフルDIYで改装しました。改装前の状態を知っているものとしては「大工さんや施工業者に頼まなくてもここまでできるんだ」という驚きが詰まったお店になっています。
蔵の隣には立派な祠もあります
この五番蔵、2階建てのかなり大きな蔵でしてその一階の半分をショップ。半分を作業場兼ラウンジ。2階は物置兼シルクスクリーン作業場兼仮眠室(主に悟理道珈琲店主の)となっています。
内部(一階)はこんな感じです
高校卒業後アメリカで10数年シルクスクリーンを学んだBPLJ店主の個性が溢れた素敵なお店に仕上がっています。長栄軒チャリティーTシャツもこちらで購入いただけます。
夜はこんな感じ
また店舗前のスペースにはエイトクレインズのキッチンカーも時々登場します。ナチョスやチュロス、そしてタピオカドリンクなどを販売しておりますのでこちらもぜひご利用ください。エイトクレインズでお買い求めいただいた飲食物につきましては悟理道珈琲への持ち込みもOKです。(ただし悟理道珈琲でもワンドリンクオーダーをお願いします。)
BPLJは基本的に月・火曜日が定休日です。11月・12月のエイトクレインズのキッチンカーの出店予定につきましては下の表でご確認ください。(※悟理道珈琲とBPLJの営業日を合わせたいので、悟理道珈琲は来月以降定休日の変更を検討しています。)
今後は「蔵」という建物を活かしたイベントなども企画していきたいと思っていますのでお楽しみに!
BPLJ
Instagramアカウント → bpl_japan
ミャンマー・ジーニアス・シャンステイト・ハニー
生産地 ミャンマー シャン州 ユアンガン 精製 ハニー 乾燥 : 天日乾燥、アフリカンベッド 標高 1,400~1,600m 品種 カツーラ、カツアイ、サンラモン
あまり知らていませんが、ミャンマーのコーヒーはアメリカ「東洋のパナマ」と呼ばれるほど高い評価を受けています。
その中でも小規模農家が中心のユアンガンは、土壌の豊かなシャン州の中でも最大級の生産量を誇る地域です。
悟理道珈琲ではこれまでこのエリアで生産されたコーヒーのナチュラル・ハニー・ウォッシュドという3種類の精製方法を提供してきましたが、個人的にはワイルドさと甘みの強さの両方がバランス良く表現されたハニープロセスが一番のおすすめです。
舌にまとわりつくような甘みとワイルドかつクリーンな喉越しで密のような甘い後味をぜひお楽しみください。
卸元の『海ノ向こうコーヒー』さんのブログでは現地の様子が詳しく紹介されています 。こちらもぜひお読みください。
本日からスタートした『アジアのコーヒー特集』。アジアエリアのマイクロロットを中心とした7種類の豆をハンドドリップでお楽しみいただけます。今日からはそれぞれの豆の簡単なご紹介をさせていただきます。
中国 雲南 飛鶏 双重日晒
最初にご紹介するのは中国のコーヒー豆。
中国南部雲南省、プーアル茶の産地として知られたメコン川の源流地域。南嶺という山奥の秘境で生産されたコーヒーです。
最初に飲んだ時に「これ、エチオピアじゃね?」と思って出荷ミスを疑って卸元に確認したくらい香りに特徴があります。正直、中国のコーヒーでこんなに品質がいいものがあるとは思っていませんでした。
香りについては「ナチュラルプロセスらしい香り」と言えばコーヒー好きの方には分かっていただけるかもしれませんが、この豆はさらにプーアル茶の発酵にヒントを得た二次発酵を行うことでブランデーを思わせる独特な香りを際立たせています。
悟理道珈琲では浅煎りにすることでこの香りを最大限表現しました。この辺もエチオピアに通じるところがあるのですが、香りのインパクトに比べると味の方はコクと甘みは十分に感じられるものの、酸味もさほど強くなく比較的あっさりとした印象です。「浅煎りで飲みやすいコーヒー」というご要望があればこの中国をオススメしています。
あと「中国 雲南 飛鶏 双重日晒」って品名がオール漢字表記のコーヒーって始めて見たのですが、北斗神拳奥義っぽくてめっちゃカッコいいです(笑)
卸元の『海ノ向こうコーヒー』さんのブログでは産地担当の方が現地の様子を詳しく書かれています 。こちらもぜひお読みください。
中国 雲南 飛鶏 双重日晒 ・・・オンラインショップでのご注文はこちらから
2019-11-05 |
Coffee ,
お知らせ
悟理道珈琲工房で取り扱っているコーヒーの種類は常時8種類前後です。展示会や気になった豆のサンプルを取り寄せて試飲するなどして気に入った豆をたまに入れ替えを行いながら販売しており国や地域で選ぶということはないのですが、2019年11月5日現在、気がついたら9種類中6種類が『アジア圏』のコーヒー豆になっていました。(ちなみに残り3種類はブレンドとルワンダとエチオピアです。「コーヒー」と言ってまずイメージする中南米の豆はなんと現在取り扱いなし!)
10月からはオークションで手に入れたベトナムも数量限定でラインナップに加わり、ありがたいことにとても好評をいただいています。
なんで店主がアジアのコーヒーが好きなのかというと、それは単純に「おいしいから」。アジア圏のアラビカ種栽培はまだまだ本格的に始まったばかりの所も多いのですが、その分栽培や加工に近代的な技術や発想を取り入れているところが多い気がします。なので生産国の特徴というよりもコーヒー豆が生産されている農園の個性が特徴として強く現れる傾向があります。
「小規模な農園で丁寧に作られたコーヒー」
もしかしたら僕はそういうコーヒーに惹かれるのかもしれません。
そんなわけで11月8日(金)から11月30日(土)までの期間、悟理道珈琲工房ではアジアのコーヒーを皆様に知ってもらうための特別企画『アジアのコーヒー特集』を開催します・・・と言っても特別なにかイベント的なことをやるわけではなく、単純にハンドドリップコーヒーのラインナップがすべてアジア圏の豆になります。スタート時点でご用意する豆は下記の7種類です。
・ベトナム ダラット・ローラン&ジョシュ・ティピカ・ナチュラル 浅煎り
・中国 雲南・飛鶏・双重日晒 浅煎り
・ミャンマー ジーニアス・シャンステイト・ハニー 浅煎り
・タイ ドイパンコン・ナチュラル 浅煎り
・インドネシア マンデリン・リントン・ラスナ 極深煎り
・ラオス ボラベンティピカ・セットコット・ウォッシュド 深煎り
・インド モンスーン・マラバールAA 深煎り
当店ではすでに当たり前のラインナップですが、こうやって改めて書くとマンデリン以外はアラビカ種のコーヒー産地としてはまだまだ馴染みのないエリアばかり。どの豆も非常に個性的な味で飲み比べるほどにコーヒーという飲み物のおもしろさや奥深さを感じることができると思います。
それぞれの豆の特徴については明日以降ブログで順次紹介予定です。
今週金曜日からの『アジアのコーヒー特集』をどうぞお楽しみに!
※エスプレッソの豆はこれまでと変わらずエチオピアを使用します。(中国で代用できるかなと思ってテストしてみたのですが、ちょっと物足りなかったので。)
当店のことをよくご存じの方は「またか(笑)」と一笑に付されるかと思いますが先日ひさしぶりに出禁案件がありました。
悟理道珈琲工房は「喫茶店寄りのコーヒースタンド」を標榜していますが、代金の対価はあくまでコーヒーなどの商品です。店主の愛想などは代金に含まれておりません。そうした対応面に関してはご来店くださった皆様次第で大きく変動します。
では僕がどういう方が苦手で二度と来ないでほしいなーと思っているかというのはハウスルールのページ に記載してあるのですが、いい機会なので改めてご紹介します。
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できるだけ感情を抑えた文章を書くつもりですが、かなり怒ってるので後半文章が荒れるかもしれません。あらかじめご承知おきを。
台風19号の被害に関してたくさんのご心配を頂きましてありがとうございます。悟理道珈琲工房はすでに何事もなかったかのように通常営業しております。(クレベール消毒の匂いが残っている事を除けば。)
とはいえ栃木市内は場所によって被害が甚大で再出発をするには物心両面でまだまだ時間がかかるものと思われます。大きな被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
で、そんな被害を受けた栃木市では各種イベントの開催の可否が取り沙汰されているようです。明日は嘉右衛門町で『クラモノ』、山車会館前で『Tochigi Today’s Market』が開催される予定でしたが、主催が「栃木市」の『Tochigi Today’s Market』の方は開催日前日の本日昼過ぎに「中止」という判断が下ったようです。民間主催の『クラモノ』の方は予定通り開催です。まあ、どういうことかというとそういうことです。
悟理道珈琲工房店主である僕個人は、こういう状況下でのこうしたイベントはいくつかの条件さえクリアしていれば「積極的に開催するべき」という考え方です。僕が考えるこういう時のイベント開催のためにクリアするべき条件は2つだけです。
1つは開催場所(イベント会場)が大きな被害を受けていない、もしくは復興のための拠点(ゴミ集積場など)として利用されていないこと。まあこれは当たり前。
2つ目は「出店者の多くが被災していない、もしくは被災していても参加の意志があること」 です。
上記2つに当てはまらない場合はたとえ被災地域であっても積極的にイベントを開催して街に活気を生み出すことが大切だと考えています。過度の自粛は経済活動を停滞させるから自粛ムードは自粛すべきというのは東日本大震災のときにも散々言われたことです。
こういうことを書くとステレオタイプ的に「被災者の気持ちを考えたらイベントなんか開催するべきではない」「そんな事をする余裕があるのなら災害復興ボランティアに協力するべきだ」って言う人がいるらしいのですが、少なくとも僕のまわりにはそんな事を言いそうな人はいません。むしろこういう発言は全く関係のない部外者のお約束で、どうしたって一定数は湧いてくるもんです。
で、こうした批判をかわすために何らかの政治的判断が働いてイベントが中止になったのだとしたら、僕はその判断をした人やその命令を受けて躊躇なくこれまでイベントを開催するために尽力してきた現場サイドに開催前日に中止を要請した人達を心から軽蔑します。
台風でこれだけの被害が出て現場サイド(ROCKSIDE MARKETさん)も本体のある宇都宮・大谷の状況が大変な中、上のFacebookの投稿のように栃木市の復興を願って前日まで準備をしてくれていたわけです。投稿から察するに台風の後もイベントは開催という方向で調整が進んでいたものと思われます。その思いを言葉一つで前日にスパッと切り裂く。本当にそこに暮らす人の視線と現場サイドへの信頼を持っていればそんなことは絶対にできないし言えないと思います。
・・・というわけですが、Tochigi Today’s Marketに出店予定だった皆様は現場サイドとクラモノ主催側の尽力によりクラモノの会場の方に場所を移して出店できることになったそうです。本当によかった。
クラモノはとっても素敵な皆さんの手によって作られるとっても素敵なイベントです。「被害があったところに遊びに行っていいのか?」なんて気にせずに、皆様ぜひ遊びにいらしてください。そして蔵の街大通りにも足を運んでいただき悟理道珈琲工房にもお立ち寄りいただければ幸いです。お待ちしております。
意外と抑えた文章で書き切れましたが、実際のところすごく怒ってます。浸水後できるだけ早く復旧作業をしてお店を再開させた自分のことすら否定されたような気持ちですよ。栃木市さん。
2019-10-16 |
GCF イベント出店 ,
お知らせ
台風19号の被害に遭われた皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。
悟理道珈琲工房も客席が10cm程浸水しましたが厨房機器等には被害がなく、すでに営業再開しております。ご心配いただきました皆様ありがとうございました。
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ちょっと遅くなりましたが2019年8月の収支報告をnoteの有料記事(100円)で公開いたしました。気になる方はこちらからご覧ください 。
2019-10-02 |
Coffee ,
お知らせ
今年の春の東京コーヒーフェスティバルの企画の一つとして開催されたアジアのコーヒー豆をフィーチャーした『Cup of Asia』。その企画の中で希少なアジア豆のオークションが行われました。
オークションに出品された豆はカッピングすることができ自分も参加したのですが、その中で一番衝撃を受けたベトナム・ダラットで栽培されたティピカ種のナチュラル豆を落札することができました。
その豆がついに先日無事入荷いたしましたのでご紹介いたします。
ベトナム・ローラン&ジョシュ・ティピカ ナチュラル(サイダー酵母嫌気性発酵)
産地:ベトナム ダラット 標高:1,500~1,700m 精製方法:ナチュラル(サイダー酵母嫌気性発酵)
今回落札した豆は東京・吉祥寺の『LIGHT UP COFFEE』さんが出品されたものです。LIGHT UP COFFEEさんは現地の農園と一緒に生産に取り組むという活動をされており、今回出品されたこの豆はベトナムではまだまだ生産量の少ないアラビカ種を生産するダラットのローランさん&ジョシュさんご夫婦の農園で採れたティピカ種の豆となります。
※ローランさんとジョシュさんの農園についてはLIGHT UP COFFEEさんのこちらの記事で詳しく紹介されているので ぜひお読みください。
この農園では農園主であるローランさんの夫で共に農園を営むアメリカ人のジョシュさんが前職であるバイオエネルギーの知識を活かし、科学的なアプローチで独特な発酵などに取り組んでいます。
今回入荷した豆は香りが強く奥行きのある日本人好みの味になる傾向のあるナチュラルプロセスですが、チェリーのまま乾燥台に並べ、1週間後含水量が半分になった頃にサイダー酵母をスプレーして密閉。1日嫌気発酵を行ってから再度乾燥させるという手間のかかる過程を経て生み出されています。その結果非常に複雑で様々な果実の風味が感じられるコーヒーになっています。個人的にはさわやかな香りと浅煎りでも酸味が丸く穏やかで甘みが強く、その甘みが時間の経過とともに口の中で様々に変化していくように感じています。口に含んだ瞬間のインパクトではなく、舌の上で時間をかけてじっくりと楽しめる、そんな奥行きのあるコーヒーです。
実験的に行われた発酵プロセスということもあり、今年の生産分は30kg程度ということです。で、今回のオークションで悟理道珈琲が落札した量が30kg。ということは生産されたほぼ全量が当店にあるわけで、実はこの『ベトナム・ローラン&ジョシュ・ティピカ ナチュラル(サイダー酵母嫌気性発酵)』は(おそらく)悟理道珈琲でしか飲むことができません。
近々お店でもメニューに載せて販売開始の予定ですが、今月はコーヒーメインのイベントへの出店が2つ(大田原コーヒーピクニック・Sendai Coffee Fes)あるので、そちらではこのベトナムを販売する予定です。
また10月19・20日のTokyo Coffee Festivalでも春開催に引き続き『Cup of Asia』の企画が行われます。まだ詳細が決まっていないので確定ではないのですが、そちらでも当店で焙煎したこの豆をお楽しみいただけるかもしれませんのでお楽しみに!
また合わせてSCAJで試飲して美味しかった『タイ・ドイパンコン・ナチュラル』も入荷しております。こちらはクリアな酸味と力強い香りをお楽しみいただける非常に個性的な豆です。ベトナムと合わせてお楽しみください。
中国とかラオスとかベトナムとかタイとか、悟理道珈琲工房はいよいよアジアのコーヒー豆ばっかりのラインナップになってきました。まだまだ一般の消費者の皆様には馴染みのないエリアでとっつきにくさはあるかもしれませんが、個人的にはアフリカや中南米にも引けを取らない、というかむしろちゃんと選べば美味しいコーヒーを生産するエリアだと思います。なにより日本もアジアの一員。同じエリアで丁寧に育てられた農産物を紹介するというのもコーヒー焙煎士の一つの大事な役割だと考えています。
というわけで来月11月は「アジアのコーヒー強化月間」としてなにか企画をやろうかな考えていますのでお楽しみに!