宇都宮美術館 「ビアズリーと日本」展
ビアズリーと日本
オーブリー・ビアズリーは19世紀末に活躍した挿絵作家。
繊細な線と独特なボディラインのタッチで印象に残る人物画を多く描きました。
有名なところではオスカー・ワイルドの「サロメ」の挿絵を描いています。
ただオスカー・ワイルドはビアズリーの挿絵がどうもお気に召さなかったらしく、
以降二人の関係は冷め切ってしまうようです。
そしてその後にワイルドに向けられた疑惑に最早無関係のビアズリーが巻き込まれたり、
その数年後にビアズリーが病没してしまうという歴史を知ると
人と人との繋がりというのは難しく、儚いものなんだと思わされます。
ビアズリーは明治・大正期の日本の挿絵作家にも大きく影響を与えているので、
誰でもなんとなくどこかで見たことがあるような雰囲気です。
でもやっぱりオリジナルが一番美しい。
ビアズリーは26歳の若さで夭折しているので、
画家としての実質的な活動期間は10年もありません。
でもその少ない期間に生み出された作品はどれも美しく輝いていました。
「ビアズリーと日本」展は1月31日まで開催中です。
展示だけじゃない!宇都宮美術館のおすすめポイント
宇都宮美術館には美術館そのもの以外にもう一つ大きな魅力があります。それは
とにかくだだっぴろい広場
電線とかの障害物がないのでとにかく空が広い!
1月ということもあってかこの日は凧揚げをしてる人がたくさんいました。
キャッチボールやバドミントン、ペットの散歩もOKなので家族で遊ぶにはもってこい。
なんか犬っぽくない動物の散歩をしている人がいたのでよく見たらフェレットでした。
街中の公園はボール禁止だったりするところが多いのですが、
ここは広さが規格外なのであまりうるさいことは言われません。
意外と人が少ない穴場なのでオススメですよ!
あと更に穴場という意味では、公園の反対側に広がる森の中も散策できます。
遊歩道が整備されていて程よいアップダウンもあるので
気持ちのいいウォーキングが楽しめます。
春もそこまで来ているようです。