VIBIEMMEでラテアートをやるなら2ツ穴のスチームチップに替えるべし
我が家ではイタリアVIBIEMME社のエスプレッソマシン”DOMOBAR Jr HX”を使っています。
自宅でVIBIEMMEを使っている人が日本に何人いらっしゃるのか分かりませんが、
このクラスのセミコマーシャルマシンを自宅で使うというのは
なかなかの酔狂だと自分でも思っています。
とは言え、以前にも書いたような気はするのですが、
正直このクラスとワンカテゴリー下の家庭用上位機種では
抽出やスチームのパワーが格段に違うので、
エスプレッソを淹れる楽しみが大きく変わってきます。
微妙に高いお金を出してちょっといいエスプレッソマシンを買うのなら、
もうちょっと頑張ってセミコマーシャルクラスを買った方が絶対に後悔しないはず。
スチームが強すぎる
そんなわけで充実のエスプレッソライフを楽しんでいるわけですが、
どうしても気になることがありました。それは、
「スチーム、ちょっと強すぎじゃね?」
ということ。
最近はだいぶコツをつかんできてはいるのですが、
ミルクを温めながら泡立てるスチームの勢いが強すぎて
なかなか安定してラテアートに適したフォームミルクが作れないのが最近の大きな悩みでした。
以前東京国分寺市の“Life Size Cribe”さんでのラテアートのワークショップに
参加した際に使わせてもらったSynesso-Cyncraは、
もっと優しい感じのスチームでじっくりと時間をかけながら
きめ細かい泡を作ることができました。
あの感覚をVIBIEMMEでも実現できないものか。
2つ穴のスチームチップに替えてみました
そこでちょっと調べてみたところ、通常4つの穴が開いている
スチームノズルの先っぽのチップを2つ穴のものに変えることで、
スチーム量を制御しながらじっくりとスチーミングすることができるようになるとのこと。
DOMOBARを購入したEspresso Storeのネットショップで探してみたところ、
800円と意外と安価だったので早速購入。
右が通常の4つ穴、左が今回購入した2つ穴です。
さっそく付け替えて使ってみた感想は・・・
「すごい簡単にきめ細やかなフォームミルクできるよ!」
先述の通り、スチームの勢いがかなり抑えられるので時間をかけてじっくりスチームが可能です。
4つ穴の時のように微妙なノズルの上下の差でミルクが暴れてしまうということもないので
割と簡単にきめ細かいフォームミルクを作ることが可能です。
VIBIEMMEのマシンを使ってラテアートを楽しむのであれば
必携の部品と言っても過言ではないと思います。
それぞれにいいところと悪いところがある
正直「なんでこれをノーマルで付けておいてくれないんだよ?」と思ったのですが、
よくよく考えると2つ穴と4つ穴でそれぞれいいところと悪いところがあるような気がします。
○2つ穴のいいところ
- ミルクが暴れにくく、簡単にきめ細かなフォームミルクがつくれる。
- じっくり時間をかけてミルクを温めることができる。
×2つ穴の悪いところ
- 泡立てる時間が長いので少し水っぽいミルクになる。
- 気を付けないとミルクの温度が上がりすぎて味を損なう。
○4つ穴のいいところ
- ミルクの泡立ちが早いので適温のフォームミルクを作りやすい。
- 泡の量を多くしやすい。
×4つ穴の悪いところ
- 微妙なノズルの上げ下げで泡立ち具合が違ってしまう。
- きめ細かいミルクを作りにくい。
以上の事をまとめると
「4つ穴はカプチーノ向き、2つ穴はラテアート向き」
ということになる思います。
2つ穴だと空気をたくさん含んだフカフカの泡は作りにくいので、
カプチーノ用のフォームミルクを作るのには不向きです。
そこでカプチーノとカフェラテ、どちらも楽しむには使う人のテクニック次第で
どちらもいける4つ穴を標準装備しておくのはいたって妥当なのかなと。
もしVIBIEMMEのDOMOBARシリーズを使っていて、
ラテアート用のフォームミルクがうまく作れないという方は、
2つ穴のノズルを試してみると、意外とあっさり解決するかもしれませんよ。