2023の中国・雲南 天空農園 プーアル ナチュラル ダブルファーメンテーションはおいしいです
去年はイマイチ・・・というか発酵が謎な方向に向かってしまっていて取り扱わなかった『中国 雲南 ナチュラル ダブルファーメンテーション』ですが、今年は香りも素晴らしくなぜかついでに欠点豆が激減していたので二年振りに販売することにしました。
収穫・選別を行った後にチェリーを袋詰めにしたまま一次発酵。その後一般的なナチュラルプロセス同様天日干しにしてその乾燥中に二次発酵が進むため「ダブルファーメンテーション」という名称がついています。（このような過程を経るため再現性が低く、年度による風味の差が大きくなるそうです。）
特徴は何といっても嫌気性発酵ならではのブランデーをイメージさせる芳醇な独特な香りですが、今年のクロップは豆そのものの酸味の質が非常に良く、当店の浅煎りでは赤紫蘇や梅干しを連想させる甘さを含んだ風味を感じることができます。半熱風の焙煎機で焙煎しているお店では同程度の焙煎度合いで「黄桃」のような甘さを感じるというところも多いので、もしかしたら当店の梅系の風味は直火焙煎ならではの味の現出なのかもしれません。
個人的には淹れ立ての風味が華々しくて好みですが、冷めてきても赤ワインのようなボディ感を感じることができます。ただし通常の浅煎りよりももうひと段階焙煎時間を短くしているため冷めるとほんの少し青さというか未成熟な印象があるので今後の焙煎で調整していきたいと思います。
個人的にはあんまり嫌気性発酵（アナエロビック）のコーヒーって好きじゃないんですが、今回の中国雲南のように香りと味のバランスが取れていると充分楽しめるので、たまにはいいですね。
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