カフェラテに適した豆に関する考察
エスプレッソマシンを手に入れてから一ヵ月半。参考書を読んだり、Youtubeを見たり、ワークショップに参加したりしながら練習を重ね、ようやく写真のようなロゼッタ(リーフ)模様が描けるくらいにはなりました。(ほぼワークショップでお世話になった国分寺市のコーヒースタンドLife Size Cribeさんの適切な指導のおかげだと思います。感謝!)
美しい模様を描けるようになるのはもちろんカフェラテの一つの醍醐味ではあるのですが、それ以上に重要なのが味の部分です。幸いなことに自分はコーヒー焙煎屋なので、ここしばらくは注文頂いた豆をちょっと多めに焙煎するようにして、どの豆がエスプレッソに適しているのかも試していました。
あくまで個人的な意見になりますが、結論としては深煎りよりも浅煎りの豆を使った方がおいしいカフェラテを作ることができると思います。
というのは深煎りの豆を使うとせっかくスチームしたことで甘さを増したミルクとエスプレッソの極端な苦さが舌の上で喧嘩してしまい、苦いんだか甘いんだか良く分からない飲み物になってしまうからです。
一方浅煎りの豆を使うとコーヒーっぽさは弱くなりますが、それぞれの豆の香りが際立ち、それでいて砂糖を入れる必要がないくらいスチームミルクの甘さをそのまま楽しめるバランスのいい仕上がりになります。
ただし浅煎りでも極端に味に特徴がある豆だと口に含んだ時にクセを感じることがあるので、全部が全部適しているとも言えません。
最近試した浅煎りで順位付けするならばエチオピア>ホンジュラス>ケニア>カメルーンという感じです。試してませんがマラウィとかコスタリカも多分いい感じの味になるような気がします。要するに「味よりも香りに特徴のある豆」の方がカフェラテには適していると思います。この夏のイベントではアレンジコーヒーメニューとしてハニーコールドやコールドブルワーをお出ししましたが、その際香り付けに使ったエチオピアが同じ理由でカフェラテでも有能ぶりを発揮する結果となりました。
もちろん味の好みというのは人それぞれなので深煎りのカフェラテもぜんぜんありだと思います。…が浅煎りのカフェラテを飲んだことがないという方は一度試してみるとカフェラテというものに対する認識が大きく変わるかもしれませんよ。
ちなみにミルクを加えずエスプレッソとして飲む場合には浅煎りよりも深煎りのほうが圧倒的に飲みやすいです。溶けきらないくらいたっぷり砂糖を入れて苦味と甘みの濃厚なコントラストを楽しみましょう!