2014エアロプレス世界チャンピオンのレシピでコスタリカを淹れてみた
エアロプレスって何?
コーヒーの抽出器具にはいろいろなものがありますが、
この数年で人気が高まってきたのがエアロプレス。
2005年にフリスビーで有名なアウトドアスポーツメーカー
AEROBIE社が開発したコーヒー抽出器具です。
太い注射器のような独特の形状で、空気による圧力でコーヒーを抽出します。
豆の量、お湯の温度や量、注ぎ方、蒸らし方、圧力の加え方など、
様々な要素で味の変化を生み出すことができるおもしろい抽出器具です。
コーヒーの世界にはいろいろな大会があるのですが、
エアロプレスの淹れ方を競うのがエアロプレス世界大会(WAC)です。
今日は下の動画を参考にしてWACの2014年大会で日本人初のチャンピオンに輝いた
佐々木修一さんのレシピで先日焙煎したコスタリカを淹れてみました。
レシピ
- 豆:16.5g(※フレンチプレス用の挽き豆よりも少し細かめ)
- 水:250g (40g+210g)
- 抽出時間:2分15秒
作り方
- 豆16.5gをフレンチプレスで淹れる時よりも少し細かめで挽きます。
- エアロプレスをセットし、先ほど挽いた豆を入れます。
- 78度のお湯40gを淹れ25秒蒸らす。
- 5回ほどステア(攪拌)します。
- さらに210gのお湯を注ぎ、1度ステアします。
- 75秒間かけてゆっくりプレスをします。
- エアロプレス内に45g残して抽出完了。
先述した通りエアロプレスにはいろいろな淹れ方があるのですが
この淹れ方の大きな特徴は、78度という低温のお湯で
75秒かけてじっくりと圧力をかけて抽出をするという点。
実際にコスタリカを使ってこの方法で淹れてみたところ、
エアロプレスなのにとってもマイルド。
それでいてペーパードリップでは引き出しにくい浅煎り豆の特徴を
エグくならない程度でバランス良く引き出せています。
ペーパーで入れた時には味にややパンチが足りないかな?と思っていたのですが、
その足りない部分を見事にカバーしてくれています。
ただし78度とかなり低温での抽出なので、
今のような寒い時期には冷めすぎに感じてしまうのがちょっと残念。
もう少し酸味を強調しながら暖かく飲むには85度くらいで淹れてもいいのかも。
というような細かな調節が楽しめるのがエアロプレスの最大の楽しみ。
栃木県内ではエアロプレスを使ってコーヒーを淹れてくれるお店はまだまだ少ないですが、
浅煎りのコーヒーが市民権を得るにつれて
ちょっとずつエアロプレスという抽出方法も普及してくるのではないかと思います。
淹れ方はいろいろあるものの、エアロプレスは本体についてくる説明書に記載されている
ベーシックな淹れ方でも簡単に充分おいしく淹れられる道具です。
浅煎りから中煎りくらいまでの豆をペーパードリップでなかなかおいしく淹れられないと
お悩みの方には非常にオススメです。