ネルドリップに関するお知らせ
ネルドリップの提供方法とメニューでの表記についてずっと気になっていたところを変更しました。
まず変更点を挙げてしまうと・・・
・コーヒー豆ごとのペーパーもしくはネルのオススメ度合い表記の廃止
・一部コーヒー豆のネルドリップの提供廃止(主に浅煎り~中深煎りの豆)
・ネルドリップの淹れ方を一律ではなくコーヒー豆ごとに最も適すると思われる方法に変更
以上の三点になります。
ペーパードリップについては今までと変わらないので、今回の変更はネルドリップについての変更となります。
これまではどのコーヒー豆でもペーパーかネル、お好きな淹れ方をお選びいただけたのですが、基本的には深煎りの方がネルとの相性がいいので、浅煎りから中深煎りについてはオススメ度合いを低くしていました。そのため深煎り以外でネルドリップをお選びいただくことが少なく、またお選びいただいたとしても「ペーパードリップの方がオススメです」と一言添えさせていただいていたので、実質的に深煎り以外の豆をネルドリップで提供することは稀でした。
そこでメニュー上でのオススメ度合いの表記は廃止し、ネルドリップに適さないと店主が判断したコーヒー豆はネルドリップの提供を取りやめペーパードリップのみでの提供とさせて頂きます。
とは言え浅煎りから中深煎りのコーヒーでも淹れ方によってはペーパーとは全く異なるおいしさをネルドリップで引き出せる場合もあるので、そういう豆はネルドリップも対応可能となります。ただしこれまでのように抽出する際の挽目やお湯の温度は一定ではなく、その豆のおいしさを引き出せる挽目や湯温での抽出となります。
たとえば現在のラインナップだと中国雲南ナチュラルダブルファーメンテーションは挽目を粗くして、湯温70℃、最初から最後まで細くお湯を落としてあげると酸味が抑えられて甘さと独特な香りが強調されます。個人的な感想としてはペーパードリップよりもこちらの方が好みです。一方でコロンビアとエチオピアは挽目や湯温、お湯の落とし方をどう調整してもペーパードリップ以上のおいしさを引き出せなかったのでネルドリップでの提供は行いません。
個人的にもネルドリップでのコーヒーの味の表現について掘り下げたいと思っていたので(正直新しい豆が入ってくるたびいろいろなパターンの淹れ方を試すのは面倒ではあるのですが)上記のような新しいネルドリップの取り組みを一緒にお楽しみいただければと思っております。