市貝町にあるフランスと昭和レトロの面影残る真岡市をブラブラと / 栃木おすすめスポット案内
午前中に焙煎作業を終え、午後からまるっと自由な時間ができたので、
コーヒー豆の配達を兼ねながら栃木県南東エリアの市貝・真岡の芳賀エリアをブラっとしてきました。
フランス菓子の隠れた名店『ル・プチ・シュブルーズ』
まずは年に2回の1day shopイベント『tant mieux(トンミュ)』でお世話になっている
市貝町のフランス菓子店『ル・プチ・シュブルーズ』さんへ。
お店の店頭でコーヒー豆の販売もしていただいているのですが、
今回はそれとは関係なく純粋にガトーショコラが食べたくなって伺いました。
だっておいしいんだもん。
水・木・金曜日の週3日営業、かつ初めての方には超絶場所が分かりにくいということもあり、
「おいしい焼菓子が好き!」という方でも意外と知らないことも多い隠れた名店です。
市貝町にある有名な酒蔵「惣譽酒造」さんの前の小さな信号のあるT字路を南に向かい、
300mほど進んで左に曲がると正面にお店が見えますが、
自分も友達に紹介されて初めて来たときに「ホントにここで合ってるのか?」と
思ったことを鮮明に覚えています。
お店のコンセプトはオーナーがホームページに詳細に書かれているので、
そちらをお読みいただければと思うのですが、
外観も店内もフランスの素朴な片田舎に訪れたかのような雰囲気です。
店内には濃厚な甘さのフランス菓子とフランス直輸入の素敵な雑貨が並びます。
のんびりとしたスタンスで営業されているので「店内にお菓子が並んでない!」ということも
ままあったりしますが、作業場では大体常時なにかしら焼きあがっているのでご心配なく。
「自宅の近所にこんなお店があったらいいのになぁ」と思うこと間違いなしです。
続いて市貝町から車で南下して真岡市方面に。
自分の中では「市貝町」「益子町」「真岡市」はエリア的にワンセットなので、
時間がたっぷりあるときはこの3市町をぐるりと巡ることがよくあります。
今回は午後だけだったので益子町はスルーして一気に真岡市へ。
真岡エリアの文化発信拠点 『仁平古家具店』
真岡といったらやっぱりまずはここ「仁平古家具店」さんです。
栃木でセンスの良い古家具を手に入れる際にはここに行かなければ始まりません。
自分がイベント出店の際に使っている木箱とかちっちゃな台もこちらで購入したものです。
イベントといえば仁平古家具店さんは、お店のすぐ前の長蓮寺の境内や駐車場で
二か月に一度(8月は除く)開催されているハンドメイド雑貨と飲食のイベント「門前びわ市」の
主催者様でもあります。自分もここ2年近く参加させていただいてます。大変お世話になっております。
古家具店なのでもちろん店内には年代物の家具や小物が満ち溢れていて、
好きな人にはもうそれだけでたまらないのですが、
こちらのお店のポイントはその展示方法がとにかく美しい。
今でこそ「古家具店」=「おしゃれ」っていう図式が当たり前のような感じですが、
栃木県内でその先駆けとなったのは、たぶん仁平古家具店なのではないでしょうか?
こういう設えとか、
こういう光の使い方とかね、もうたまらんです。
あと意外と見落としがちですが、
仁平古家具店は価格の設定がものすごく良心的だと思います。
テーブルとか棚とか大きなものでもびっくりするぐらいお求め安い価格なので、
こういう雰囲気のインテリアで室内をまとめたい方にはとってもオススメ。
どうでもいい家具屋で、どうでもいい家具を買うくらいなら、
こちらでまとめて揃えたほうが賢明ですよ。
仁平古家具店さんを中心としたこのエリアには
ちょっとずつ素敵で面白いお店が増えてきています。
「たぬき」と「ひでこ」に挟まれたこちらの『ohana』というお店も気になったのですが、
この日はお休みでした。残念。
ちなみに今月2月の「門前びわ市」は14日(日)11~15時開催です。
仁平古家具店さんも毎回店頭に並べないお得な古道具類を放出してますので、
興味のある方はぜひ。自分もあったかいコーヒーを準備してお待ちしています。
自然派のやさしい食事がうれしい 『Cafe黒猫館』
そしてこの日の散歩の最終目的地はこちら。真岡市台町の『Cafe黒猫館』さんです。
元福田屋百貨店真岡店(今は大きなパチンコ店になってしまいましたが)の真向かい。
車通りの多い道に面した場所にあるのに、
なぜだかここだけゆったりと時間が流れているような、
そんな不思議な印象の外観が特徴的なお店です。
たぶん「びわ市」が縁で知り合ったと思うのですが(←よく覚えていない)、
しばらく前から悟理道珈琲工房も委託でコーヒー豆を置かせていただいています。
店内の雰囲気も素朴でやさしいオーナーの人柄があふれ出るような優しい雰囲気。
先述の仁平古家具店さんの家具や雑貨類も上手に使われています。
もちろん店名のとおり黒猫関連のアイテムもたくさん、でもさりげなく置かれています。
そしてなんといってもランチプレートやデザートがとってもおいしい。
お食事は野菜がたっぷり使われている身体にも優しいメニューです。
ちなみにこの日は「ポークソテーのゆずソース和え」プレートをいただいたのですが、
昼食を食べずに夕方を迎えていたこともありまして、
写真撮るのを忘れて食べてしまいました。せっかく写真映えする盛り付けなのに!
というわけで写真はデザートのゆず入りガトーショコラ。
この時期はゆずをオレンジの代わりに使うことが多いそうな。なるほどね~。
今回はいつものコーヒー豆の委託販売に加え、
店内での提供用に悟理道珈琲の豆を使ってくれるということでしたので、
最近お気に入りの「コスタリカ テラ・ベジャ農園 ブラックハニープロセス」の
中深煎りをお預けしてきました。
オーナーの気まぐれでおいしくハンドドリップされて出てくることもあると思いますので、
ぜひ機会のある方はお店に足を運んでみてください。
そんな感じでたのしく過ごせた冬の午後。
今回ご紹介したエリアは程よく田舎というか、
いい意味で都会化されていない素朴な歴史を感じることができます。
真岡なんかは町並みも昭和的というか、
変に最新化せず、そのままの街並みを次の世代が受け継いで使っているような印象です。
今回ご紹介したお店以外にも小さくて素敵なお店がたくさんありますし、
日曜祝日には真岡鉄道のSLも走っています。
ブラブラとカメラ片手に散歩するにはいいエリアだと思いますので、
ぜひ一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか?