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2020-06-10

2020年4月の収支報告(動画バージョンもあります)

4月の収支報告です。

今月も動画バージョンがあります。3月の収支報告の動画はアップした動画の中でもハンドドリップのやつの次に視聴回数が伸びていて、思ってたよりもたくさんの方に見ていただいているなぁと嬉し恥ずかしです。どうせなら「もうちょっとチャンネル登録者数が増えてほしいな~」とも思ってますので、ご覧の方でまだチャンネル登録されていない方はぜひ登録お願いします。

さて、ある意味今年一番の山場なんじゃないかとも思われる4月の収支報告です。関東南部やその他の都市圏では新型コロナウィルスの感染者数がどんどん増加していくなか4月18日には緊急事態宣言が全国に発令されました。

その前から著名人の罹患者も出てきており、4月に入ってからはすっかり街から人がいなくなっていたのですが、そんな4月の収支は以下のとおりでした。

  • 売上合計:375,799円(店売り・卸・雑収入の合計)
  • 前年比:46.2%
  • 仕入合計:133,315円(原価率35.4%)
  • 経費合計:215,512円
  • 営業利益:26,972円
  • 営業日数:23日
  • 一日あたりの売上高:16,339円

いやー、ヒドイ。前年比50%割れは、もはや笑うしかないです。

売上合計375,799円は開業月を除けばこれまででワースト2位の記録です。(ちなみにワースト1位は開業翌月の2018年1月で373,930円。その差わずか1,869円!)これがコロナの影響を受けた飲食店のリアルな数字です・・・と言ってもあの状況下で逆によく37万円も売上あったなという気もしますが。

営業利益はわずか26,972円ですが、かろうじて黒字です。後述しますが自動車の故障&修理という突発的な大きめの出費があったことを考えれば「よく赤字にならなかったなぁ」というのが正直な感想です。2018年9月以来の赤字(めっちゃ気合い入れて準備した「東京コーヒーフェスティバル」への出店が台風直撃で散々な結果になった月です。懐かしい。)もやむなしと思っていたのでちょっと意外。

緊急事態宣言が出てから5月10日までの約3週間は店内での飲食は不可にしてテイクアウトのみの営業にしていました。売上が低いので自然と原価率は上がりますが、お客さんの「おうちカフェ」需要でコーヒー豆の販売量がグンと伸びたのが原価率の悪化に大きく影響しています。参考までに昨年2019年4月のコーヒー豆の店頭での販売量は7.9kgだったのに対し、2020年4月は16.1kgと倍以上になっています。ただでさえテイクアウトのみの営業なので紙コップや紙袋といった消耗品の消費が多いのに加え、豆を入れる袋も今までにない勢いで減っていきました。豆がたくさん売れるのはロースターとしては嬉しいことなのですが、ドリンクの低い原価率で成り立っているコーヒー屋店主としては厳しいことこの上なし。

また豆売りと言うことでいえば本来4月は卸の需要も非常に多い月なのですが、今年は当然ほとんど注文がありませんでした。卸先のお店も営業自粛や規模縮小をされていたのでこれはもうどうにもしょうがないですね。

一方で「売上が少ない」ということは無駄にお金を使うところがないので本来だったら経費は削減できるはずなのですが、なぜか3月より4万円ほど経費が増えています。この理由は「仕事で使っている車のキャリパー(ブレーキ)修理代」として6万円弱の出費があったことです。どうしてこのタイミングで壊れるかね・・・(※そして翌5月は焙煎機が故障するという悪夢のような故障の連鎖・・・)。この車の故障がなければ営業利益は9万円くらいあったので、最悪の状況の中でも数字的にはよく凌いだと言えたのかもしれません。まあどっちにせよ営業利益=店主の給料なので全然足りてませんが。

ちなみに前年2019年の4月はイベント出店や卸が好調だったこともあり80万円以上の売上がありました。そのため売上の前年同月比は46.2%となりました。結果的には1年前に頑張っていたおかげでまさかの「持続化給付金」満額(100万円)給付対象となりました。この状況なのでもちろん嬉しいことではあるのですが、なんだか複雑な気持ちです。

以下は日別の売上です。

5日と18日の土日各一日ずつ売上がない日がありますが、これは状況を鑑みてちょっとでも体調に違和感を感じたら休むことにしたからです。日商が1万円を下回る日も少なくはなかったのですが、こんな状況下でもわざわざお店に足を運んでくれた皆様には感謝の気持ちしかありません。ただし逆にわざわざ「東京から来ました」って言ってくれた人もいて「おいおい・・・」と思うこともありました。

この記事を書いている6月上旬の段階では緊急事態宣言も解除され、少しずつではありますがお客様の流れも変わってきています。ただ少なくとも今年いっぱい、もしくはもう少しの期間コロナ以前に戻ることはないとも感じています。

早い段階から飲食店へ与えるダメージの大きさは話題になっていましたが、今までのやり方では充分な利益を上げるのは難しい世の中になりそうです。悟理道珈琲もこの「少し変容してしまった社会」に対応できるよう色々と考えています。6月中には形にして安定した収入を作れるようにしたいものです。

以上2020年4月の収支報告でした。

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