「コーラとは何か?」という哲学的な問いへの回答
明日・明後日は栃木市の嘉右衛門町で「クラモノ」が開催されます。
悟理道珈琲工房は初参加ですがイベントの規模の大きさに緊張しております。
と言ってもやることはいつもと変わらないわけですが。
ところで突然ですが、
みなさんは「コーラとは何か?」って聞かれて答えることができますか?
「コカ・コーラとかペプシ・コーラとかのあの飲み物じゃん」
はい、そうです。でもこの回答では僕は納得できません。
僕が知りたいのは「あの飲み物」の「あの」の部分。
「あの」が何を指すのかによってコーラという飲み物の概念は
大きく変わってくるのではないかと考えています。
どういうことか説明しましょう。
コーラという名称はもともと「コーラの実」から抽出された
「コーラエキス」が入っていたということに由来しています。
しかし現在コーラと呼ばれている飲み物にはコーラの実は含まれていません。
これが何を意味するのかというと、
「コーラ」とは既に形骸化されてしまった存在であるということです。
世の中の常識として広く共有されている「コーラ」のイメージ。
コーラの実が使われていない以上、そこに核となる部分は存在しません。
コカ・コーラに至っては「コカ」も「コーラ」も入っていません。
つまりコーラという飲み物のイメージ、
いや、ここはあえて「幻想」と言い換えてもいいでしょう、
それはあまりにも儚く、崩れやすい砂上の楼閣のような存在なのです。
極端に言えば、
仮に僕がコーヒー豆を挽いた粉状の物質にお湯を注いで抽出された液体をもって
「この液体はコーラ同様に黒い。故にこれはコーラだ」と主張すれば、
それは決して誰にも否定できるものではないのであります。
つまり、冒頭の「コーラとは何か?」という問に対して僕が答えるならこうなります。
「コーラはみんなの中にある。」
・
・・
・・・というわけで今週末のクラモノでは悟理道珈琲特製「自家製コーラ」をご用意します。
上記の理由から、お飲みいただいた方からの
「こんなのコーラじゃないよ!」「金返せ!」といった
一切の批判・クレームには応じかねますのであらかじめご了承ください。
以上、屁理屈かつまわりくどい予防線でした。
マジメに読んでくださった方がいたらゴメンナサイ。
大量生産できないので数量限定(1日10杯程度)のご用意となります。早い者勝ち!
皆様のクラモノへのご来場お待ちしております。
※自家製コーラの作り方はコチラの記事をご覧ください
※クラモノでは豆・粉の販売はありません(焙煎が間に合わなかった)のでご了承下さい。