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2018-09-04

どうしてマップを作ろうと思ったのかという話

日曜日から本格配布をスタートした「栃木コーヒータウンマップ」。おかげさまで好評です。マップを片手にご来店される方も多く、このままマップの存在が浸透すれば「飲み歩きの一助に」という目標は果たせそうな気がしています。

で、マップに関する取材や問い合わせも増えてきているのですが、必ず聞かれるのが「どうしてマップを作ろうと思ったのか?」です。

大体は「お客様の回遊を促進して各店舗の売上を向上させるため」とか当たり障りのない普通の回答をしているのですが、実はこの回答って「どうして?」には答えてなくて「マップを作ったことでどうなる?」という問いへの回答なんですよね。

というわけで改めてマップを作った理由について自分の中での整理も兼ねて考えてみました。

 

理由1:池尻大橋のコーヒーマップがカッコよかったから

東京は目黒区「池尻大橋」も数年前から「コーヒータウン」として知られています。話題になった頃に僕も足を運んだのですが、その時”GOOD PEOPLE & GOOD COFFEE”さんで配布されていたイラストマップがとてもカッコよかったというのがマップを作ろうと最初の理由です。まだその頃は栃木市にお店を構えるつもりもなかったので「いずれお店を作ったら近隣の店舗で協力してこういうマップを作りたいなー」くらいの気持ちでしたがキッカケは間違いなくこれです。

理由2:各店舗の距離感が良かった

今回のマップに掲載した店舗は蔵の街大通り沿いが5店舗、ミツワ通り沿いが1店舗の計6店舗です。それぞれのお店は近くて20m、遠くても50m弱と気軽に歩き回れる距離に位置しています。「コーヒータウンマップ」というからには散歩感覚で歩いて飲み比べできる密集感が必要だと思うので、この距離感があったからこそマップを作るのも面白いんじゃないかなという気になりました。

理由3:建物の雰囲気が良かった

マップでは各店舗の外観をイラストで紹介しています。悟理道珈琲工房で築80年以上、中には築100年を超えるお店もあり、その外観は「蔵の街とちぎ」の雰囲気に溶け込む特徴的なものです。建物という観点からもイラストで紹介するのに適していたということもマップを作ろうと思った大きな要因です。

理由4:各店舗の店主・スタッフの人柄が良かった

マップを作ろうと思った最大の理由はこれです。去年の栃木コーヒーフェスの時に参加をお願いした時に各店の皆さんがすごく優しくて協力的でした。小さなお店、ましてや同業ですとお互いをライバル視してしまうこともあると思うのですがそんな雰囲気は全く無く、だいたい月イチ開催のミーティングもお菓子をつまみながら和気藹々とやっています。それでいて全員が街のこの先のことを真剣に考えている。そんな皆さんの人柄だったらこの先も長く協力して行けるのではないかと思ったのがマップを作った最大の理由です。

理由5:宣伝しないお店は存在していないのと一緒

僕は前職で販売促進やネット業務をしていたこともあり「宣伝しないお店は存在していないのと一緒」という考えを持っています。たとえば紙のチラシを定期的に新聞に折り込んだり、Web上の広告媒体に出稿するという行為は費用対効果を考えると不合理な側面もあるのですが、実はこれをやめた途端に集客力は恐ろしいほどに落ち込みます。AIDMAの法則を例に出すまでもなく人間は目で見たものにしか反応しません。とは言え個人商店では広告費用に経費を割くのは現実的には難しいものです。そこで今回のようなマップを作り地域の話題性を高めることで新聞や雑誌、Web媒体に取り上げてもらうという間接的な広告効果を狙っています。最近はSNSという宣伝手段がありますが、あれにしてもフォロワー数を増やすことができなければただの自己満足でしかありません。情報発信そのものはもちろん大切ですが、それよりもこれまで繋がりのなかった人々にどうすればその情報を見てもらえるかを考えて適切に実行する方がより重要です。そういう意味では「栃木コーヒータウンマップ」は話題性も高く、これまで栃木市中心部に興味がなかった人を振り向かせることができるのではないかと考えました。

 

以上4つがマップを作成しようと思った大きな理由になります。今後はこのマップをどう活用していくのかが大きな課題になっていきますが、その辺は店主ミーティングで意見を出し合いながらじっくりと考えていきたいと思っています。

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