toggle
2019-10-02

ベトナム・ダラット「ローランとジョシュのコーヒー豆」入荷のお知らせ

今年の春の東京コーヒーフェスティバルの企画の一つとして開催されたアジアのコーヒー豆をフィーチャーした『Cup of Asia』。その企画の中で希少なアジア豆のオークションが行われました。

オークションに出品された豆はカッピングすることができ自分も参加したのですが、その中で一番衝撃を受けたベトナム・ダラットで栽培されたティピカ種のナチュラル豆を落札することができました。

その豆がついに先日無事入荷いたしましたのでご紹介いたします。

ベトナム・ローラン&ジョシュ・ティピカ ナチュラル(サイダー酵母嫌気性発酵)

産地:ベトナム ダラット
標高:1,500~1,700m
精製方法:ナチュラル(サイダー酵母嫌気性発酵)


今回落札した豆は東京・吉祥寺の『LIGHT UP COFFEE』さんが出品されたものです。LIGHT UP COFFEEさんは現地の農園と一緒に生産に取り組むという活動をされており、今回出品されたこの豆はベトナムではまだまだ生産量の少ないアラビカ種を生産するダラットのローランさん&ジョシュさんご夫婦の農園で採れたティピカ種の豆となります。

※ローランさんとジョシュさんの農園についてはLIGHT UP COFFEEさんのこちらの記事で詳しく紹介されているのでぜひお読みください。

この農園では農園主であるローランさんの夫で共に農園を営むアメリカ人のジョシュさんが前職であるバイオエネルギーの知識を活かし、科学的なアプローチで独特な発酵などに取り組んでいます。

今回入荷した豆は香りが強く奥行きのある日本人好みの味になる傾向のあるナチュラルプロセスですが、チェリーのまま乾燥台に並べ、1週間後含水量が半分になった頃にサイダー酵母をスプレーして密閉。1日嫌気発酵を行ってから再度乾燥させるという手間のかかる過程を経て生み出されています。その結果非常に複雑で様々な果実の風味が感じられるコーヒーになっています。個人的にはさわやかな香りと浅煎りでも酸味が丸く穏やかで甘みが強く、その甘みが時間の経過とともに口の中で様々に変化していくように感じています。口に含んだ瞬間のインパクトではなく、舌の上で時間をかけてじっくりと楽しめる、そんな奥行きのあるコーヒーです。

実験的に行われた発酵プロセスということもあり、今年の生産分は30kg程度ということです。で、今回のオークションで悟理道珈琲が落札した量が30kg。ということは生産されたほぼ全量が当店にあるわけで、実はこの『ベトナム・ローラン&ジョシュ・ティピカ ナチュラル(サイダー酵母嫌気性発酵)』は(おそらく)悟理道珈琲でしか飲むことができません。

近々お店でもメニューに載せて販売開始の予定ですが、今月はコーヒーメインのイベントへの出店が2つ(大田原コーヒーピクニック・Sendai Coffee Fes)あるので、そちらではこのベトナムを販売する予定です。

また10月19・20日のTokyo Coffee Festivalでも春開催に引き続き『Cup of Asia』の企画が行われます。まだ詳細が決まっていないので確定ではないのですが、そちらでも当店で焙煎したこの豆をお楽しみいただけるかもしれませんのでお楽しみに!

また合わせてSCAJで試飲して美味しかった『タイ・ドイパンコン・ナチュラル』も入荷しております。こちらはクリアな酸味と力強い香りをお楽しみいただける非常に個性的な豆です。ベトナムと合わせてお楽しみください。

中国とかラオスとかベトナムとかタイとか、悟理道珈琲工房はいよいよアジアのコーヒー豆ばっかりのラインナップになってきました。まだまだ一般の消費者の皆様には馴染みのないエリアでとっつきにくさはあるかもしれませんが、個人的にはアフリカや中南米にも引けを取らない、というかむしろちゃんと選べば美味しいコーヒーを生産するエリアだと思います。なにより日本もアジアの一員。同じエリアで丁寧に育てられた農産物を紹介するというのもコーヒー焙煎士の一つの大事な役割だと考えています。

というわけで来月11月は「アジアのコーヒー強化月間」としてなにか企画をやろうかな考えていますのでお楽しみに!

Pocket

関連記事