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2017-09-23

BOOK and BED TOKYO に泊まってきました

本が好き。

単純に美しい物語や雑多な知識、素敵な写真をじっくりと楽しむのが好きというのもあるのですが、僕にとって読書は昔から現実逃避の手段のひとつです。特に嫌なことがあった日は寝る前に本の世界に入り込むことで憂鬱な気分を忘れてぐっすりと眠ることができます。

そんな自分が“BOOK and BED TOKYO”という「泊まれる本屋」の存在を知ったときの興奮は如何許だったか?なかなか都内に泊まる機会がなかったのですが、今回出店準備の買い物やSCAJ2017を見に行くのに合わせてついに宿泊する機会を得ました。

あまりにもいいお宿だったので写真盛りだくさんでご紹介いたします。

BOOK and BED TOKYO は池袋駅西口歩いてすぐの雑居ビルの7階と8階にあります。フロントは8階です。写真撮るの忘れましたがエレベーターを降りるといきなりお酒が陳列された素敵なバーカウンターが目の前に現れます。そこがフロントです。カードキーを受け取ってフロント横のドアを開けるとその中には・・・

壁一面に広がる本棚!

そして本棚の一部に開いた正方形の空間。なんとこの中のスペースがお部屋です。つまり本棚の中に泊まることができます。広さは約1畳、入り口にカーテンがついているので視線を遮ることはできますが、中にいると自分の部屋の前で本を選ぶ人の気配を感じることができます(笑)。(※耳栓はチェックイン時に無料でもらえます。)ちなみに室内はこんな感じ。

カプセルホテルをイメージしてもらえれば間違いないかと思いますが四方をベニヤ板で囲まれているので押し入れの中と言ったほうが近いかも。ムアツ布団みたいな敷物、掛布団、枕、シーツ、ミニ金庫、電源、Wifi、照明完備。アメニティ類は500円位で購入できます。

BOOK and BED TOKYO は「ホステル」という扱いなので共有スペースがあります。それがコチラ。

か・・・カッコイイ。。。

コンクリむき出しの壁に沿って奥行きゆったりのソファが設置されています。天井にも本がぶら下げられていてなんともオシャレ。大きな窓からは池袋の街を見下ろせます。

このスペースは飲食可なので食べ物を持ち込んで寝っ転がりながら好きな本を読むことができる贅沢空間です。自分も滞在中のほとんどの時間をここで過ごしてました。

クラフトビールなどの酒類やコーヒーも買えます。写真右の“TOKYO BLUES”というクラフトビールが美味しかったです。ちなみにこちらでは宿泊料金はもちろん、お酒の購入などの現金決済が一切できないのでクレジットカードか電子決済(Suicaは使えました)の準備が必須です。

これだけの素敵空間にも関わらず宿泊料金は意外とお手頃(4,000円台)なので海外からの旅行客の利用が多いのも特徴です。自分の拙い語学力で確認できた範囲でスペイン・ドイツ・中国の方が宿泊されていました。全体の利用客の内、体感的に外国人率4割位だったので共有スペースはなかなかの異文化空間でした。

なにか困ったことがあってもスタッフの方がほぼずっと共有スペースにいらっしゃるのですぐ質問できます。(2枚上の写真でソファに座ってマックで作業しているのもスタッフの方。)

夜の共有スペースはこんな感じ。自分が宿泊した日は満室だったそうですが。案外共有スペースは空いてました。

眠くなってきたら読みたい本を部屋に持ち込んで心置きなく寝落ちできます。スタッフの方によると共有スペースのソファで寝落ちして朝を迎える方もいるそうです。

コーヒー・ビール関連の本が充実していたのが個人的には嬉しかったです。それ以外にも小説・写真集・マンガ・専門書などなど、バランスの良い品揃えでした。

朝6時頃。この人はここで寝落ちしたのだろうか?

設備は共用のトイレ・シャワー室・洗面所があります。トイレ以外は男女でわけられていないので、朝の洗面所はちょっとしたカオスです。

こんな感じで本好きには天国のような宿泊施設。それが“BOOK and BED TOKYO”です。興味のある方はぜひ宿泊してみて下さい。

※宿泊される方に気をつけてほしいことが一つ。部屋が上記の通りの環境なので館内の音はほぼ丸聞こえです。普通の音は耳栓を使えばそんなに気になりませんが、自分の隣の部屋に泊まっていた方が朝の5時半に大きめの音でアラームをセットしていて、その音で目をさましてしまいました。(しかもスヌーズ解除しないで洗面所に行ってしまったらしく5分毎にアラームが鳴り響くという惨事(苦笑)。自分以外の方も結構これで起きちゃったようです。)こういう宿泊施設なのでしょうがないっちゃしょうがないんですが、他人への気遣いはビジネスホテルなどに泊まる時以上に必要です。またこういうことが起きても怒らず受け入れられる心の広さも必要です。ちなみに自分は5時半以降チェックアウトまで共有スペースで本を読めたので、それはそれでラッキーと解釈しました。


BOOK and BED TOKYO

 

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